特集はシリーズ企画「ザ うちなーむん」をお送りします。沖縄で生まれたこだわりの商品を紹介するこの企画。今回は昔からうちなーんちゅに愛されてきたお菓子を紹介します。
「橘餅(きっぱん)」は琉球王朝時代、高貴な人しか口にできなかったお菓子です。300年前に中国から来た冊封使によって書かれた書物にもその記述が残っています。
現在、県内で製造しているのは那覇市松尾にある「謝花きっぱん店」だけです。沖縄産のクニブ(九年母)や、カーブチーなどの柑橘類を原料に作られています。
モチモチとした食感や苦みと甘みが同時に広がる風味は、銘菓と呼ぶにふさわしい逸品です。